災害時「車で避難」するなら必ず確認!これだけの備え

「車で避難」の落とし穴 浸水30cmでエンジン停止も

近年、全国で豪雨が相次いで起きており、車に乗ったまま巻き込まれて死亡するケースが増えている。

国土交通省によると、2019年の台風19号では死者約90人のうち3割が車ごと水没したり、流されたりして亡くなった。

スライドドアなら開く?

日本自動車連盟(JAF)によると、車は30cmほど浸水すると、エンジンルームに水が入り、エンジンが止まる可能性がある。水位が高くなっても、スライドドアなら開けられると思いがちだが、水位が約90cmで開けられなくなる。JAFは「水がたまった場所は無理して進入せず、回り道をしてほしい」と呼びかける。

津波の危険があるエリアでは、渋滞が発生して車ごと流される恐れがある。車は使わず、徒歩で高台へ避難することを心がけたい。

あなたの自治体は「車中泊」推奨?非推奨?

「車中泊避難」については自治体で対応が分かれる。

支援を進める自治体は、商業施設の立体駐車場を車中泊で使えるよう施設側と協定を結ぶ。エコノミークラス症候群などを予防するため、保健師の巡回実施や、足を締め付けることで原因となる血栓を防ぐ「弾性ストッキング」や「着圧ソックス」を配布するところもある。

一方で、体調不良の懸念や物資が届きにくいという理由などから、推奨しない自治体もある。

「エコノミークラス症候群」防ぐ3か条

自治体とともに車中泊の訓練を行う「高知防災プロジェクト」は、やむを得ずに車中泊をする際の注意点として、▽時々体操やストレッチを行う▽こまめに水分を取る▽脱水になりやすいカフェインやアルコールは控える――などを挙げる。

山崎水紀夫(みきお)代表は「物資の支援を受けられなかったり、体調不良を起こしたりするリスクがある。車中泊をするなら、しっかりと備えておく必要がある」と話す。

◆「車中泊避難」主なポイント

◆「車中泊」お役立ちグッズ

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