◆エコにミークラス症候群の予防運動
{国立健康・栄養研究所の資料を基に作成)
これからの時期、熱中症対策も必須だ。新型コロナの影響で外出の機会が少なく、体が暑さに慣れていない場合などは例年以上に警戒したい。
主な症状
●エコノミークラス症候群
- 脚の腫れや痛み
- 冷や汗
- 胸の痛み
- 呼吸困難や息切れ
●熱中症
- めまいや立ちくらみ
- 頭痛
- 吐き気
- 汗が止まる
(厚生労働省などの資料を基に作成)
予防策は
▽こまめな水分補給
▽ぬらしたタオルなどで首の付け根、わきを冷やす
▽屋外では帽子などで直射日光を避ける
など。新型コロナ対策のマスクは、周囲に人がいなければ外していい。
水分補給では経口補水液がお薦めだ。水1Lに砂糖大さじ4杯、塩小さじ1/2杯を入れるだけで、避難所でも作りやすい。利尿作用のあるお茶やアルコールは脱水を起こす危険性があり、控えたい。
掃本さんは「予防の大切さは頭で理解しても、避難中に続けるのは難しい。避難者同士の声かけも重要」と話す。
◆エコノミークラス症候群、熱中症予防3か条
▽ストレッチや軽い運動
▽こまめな水分補給
▽アルコールを控える
気持ちの張り合いを
心のケアも大切だ。日本心理臨床学会は、避難所での心の持ちようや対処のポイントをまとめている。
災害直後は、強いショックでぼう然としたり、気分がピリピリしたりしがちだ。可能な範囲で避難所運営の仕事を引き受けるなどし、気持ちの張り合いを保つようにしたい。同会は「避難所生活が長引くと心身に疲れが出やすくなる。十分な休憩や睡眠を取るよう心掛け、時間をかけて食事したり、気の合う人と雑談したりするのが望ましい」としている。
(読売新聞 2020年6月20日掲載 「防災ニッポン 風水害・避難所生活」おわり 生活部・崎長敬志、福島憲佑、梶彩夏、生活教育部・児玉圭太が担当しました)
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