線状降水帯で豪雨!岡山地方気象台の防災管理官に注意点を聞く

――「顕著な大雨に関する情報」とはどういうものか。

3時間降水量が100mm以上の区域が500㎢以上など、4つの基準を満たした時に発表される。大雨災害発生の危険度が急激に高まっている場所を楕円(だえん)で示す。

◆顕著な大雨に関する気象情報の発表基準

◆気象庁が発表する「線状降水帯」に関する情報のイメージ

説明:元データは2020年の九州豪雨の時のもの(気象庁提供)

――情報の注意点はなにか。

情報が発表されていないからと安心してはいけない。西日本豪雨で岡山は3時間降水量が100mm以上に達しなかったが、倉敷市真備町などで大きな被害が出た。発表時点で既に災害が発生している可能性がある。

写真説明:大規模な浸水被害が発生した岡山県倉敷市真備町(2018年7月7日)

―住民はどのように行動したらいいのか。

日頃から気象台が発表する情報を活用して災害に備えてほしい。危険度を確認できる気象庁のサイト「キキクル」で災害発生の恐れが高まっている場所を把握し、少しでも危険を感じた場合は、安全な場所へ避難する必要がある。

(読売新聞 2021年7月2日掲載 岡山支局・藤沢一紀)

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