写真説明:マンホールトイレの組み立て訓練をする「やまと災害ボランティアネットワーク」のメンバー(神奈川県大和市で)
自治体の備え 水や食料に比べて遅れがち
大きな災害が起きたとき、避難生活に欠かせないものとして、トイレがある。忘れてはいけない「備え」なのに、水や食料に比べて、支援は遅れがちだ。各自治体は災害用トイレの確保を進めるが、まだまだ十分とは言えない。
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災害時にはマンホールトイレが活躍する
神奈川県大和市の市民団体「やまと災害ボランティアネットワーク」は、「マンホールトイレ」の組み立て訓練を行った。自宅などが被災してトイレを使えなくなったときに、下水道に用をたすためのグッズだ。
アルミ製のパイプで洋式トイレの枠を組み立て、背もたれや手すりを取り付け、便座を乗せる(=写真)。
全体を覆うテントを設営するまで10分もかからなかった。市内の小学4年の男子児童 は「これなら僕でも手伝える」と目を輝かせた。
団体の市原信行代表理事は被災地での活動を通じてトイレの重要性を痛感し、地域にマンホールトイレを普及させたいと張り切る。「高齢化が進んでいるので子供たちも協力してほしい」と若い力に期待する。
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