台風19号の浸水面積は地球温暖化で13・4倍!東京理科大・京大など推計

気象研のデータを元に分析

気象庁気象研究所は、温暖化による約1度の気温上昇の影響で、台風19号による関東周辺の雨量が約10・9%増えたと発表。研究チームは、このデータをもとに、気温上昇がある場合とない場合で、千曲川のピーク流量や浸水面積がどう変化するか、分析した。

温暖化でさらに増えた場合…

その結果、気温上昇の影響による雨量増加で、ピーク流量は約30・3%増加していたことがわかった。二瓶泰雄・東京理科大教授は「温暖化でさらに雨量が増えると、これまで災害がなかった地域でも氾濫リスクが高まる」と注意を呼びかけている。

吉谷純一・信州大教授(河川工学)の話「千曲川ではより大きな水害が想定されているが、ダムや遊水地などのハードの整備を通じて、増水時の水位を下げる工夫が必要だ」

(読売新聞 2021年10月12日掲載)

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