富士山噴火を想定!富士吉田市で火山灰積もった道の大規模走行

写真説明:火山灰が敷かれた坂道を上る車(2021年11月4日、山梨県富士吉田市で)

宝永噴火の火山灰を用いた特設コースを造成

火山灰が降り積もった道路を車は正常に走れるのか――。富士山噴火に備え、火山灰で造成したコースで車両の走行性能を検証する大規模な実証実験が山梨県富士吉田市で行われている。噴火した場合、火山灰が山梨県内全域に降り積もって道路網が遮断される恐れがある。2021年11月4日には住民向けの走行体験会が行われ、参加者は運転の難しさを実感していた。

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70機関が参加する実証実験

山梨県などが富士吉田市の富士北麓公園駐車場に造成したコースは、宝永噴火(1707年)などで発生した火山灰123㎥が集められ、坂道やカーブなどが設けられている。実験は2021年10月末に始まり、交通や電力などインフラ各社や警察、消防など県内外の70機関が参加している。

住民向け体験会には60人が参加。山梨県忍野村に住む男性消防士(49)は「雪道を走る感覚と似ていたが、怖さはあった。噴火した際は避難の妨げにならないよう車での移動は控え、食料や水の備蓄を心がけたい」と話した。

また、報道機関向けの体験会が2021年11月2日に行われ、記者も前輪駆動の乗用車を借りて運転してみた。

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