家具転倒のリスクにも備えよう
家具転倒などのリスクは高層階のほうが高くなる。東京消防庁の調査では、東日本大震災で家具転倒などが起きたのは、1~2階では約17%だったが、11階以上では47%にのぼった。工学院大の久田嘉章教授(地震工学)は「阪神大震災を教訓に、倒壊を防ぐ対策は戸建てから高層ビルまで進んだが、室内での負傷を防ぐ対策は不十分なままだ。新しいビルだから安全という思い込みはかえって危険だ」と話している。
(読売新聞 2021年12月15日掲載 「防災ニッポン 高層ビル」 科学部・松田晋一郎、村上和史)
<関連する記事はこちら>
情報収集が重要!防災ラジオの使い方・選び方
無断転載禁止