温暖化未対策なら70年後北海道も梅雨期に豪雨災害!九州の豪雨頻度1・5倍

(中北英一・京大防災研究所教授提供)

京大チームが日本周辺の変化を予測して推定

温暖化対策を取らなければ、梅雨末期に災害級の大雨をもたらす降雨域が北へと広がり、2090年代には北海道南部に及ぶとする推定結果を京都大のチームがまとめた。近年は九州など西日本に被害が集中しているが、チームは「温暖化がこのまま進めば、全国的に豪雨災害が増える恐れがある」と警鐘を鳴らす。

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梅雨末期の降雨域にフォーカス

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、対策を行わない場合、21世紀末の世界の平均気温は産業革命前より4℃超上昇すると想定している。チームの中北英一・京大防災研究所教授らは、この想定を基に日本周辺の海水温や降雨量などの変化をコンピューターで予測。2018年の西日本豪雨や2020年の九州豪雨のように、梅雨末期の7月に大雨が降る地域を推定した。

写真説明:西日本豪雨で大規模な浸水被害が発生した岡山県倉敷市真備町(2018年7月7日)

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