海外の海底火山噴火でも津波は来る!知っておきたい津波避難の注意点

写真説明: 津波で転覆したり半分沈んだりした漁船(高知県室戸市の佐喜浜港で、2022年1月16日)

命を守るために平時から避難準備を

トンガ近海の海底火山の噴火によって鹿児島県や岩手県など太平洋側の広域で津波が観測され、津波防災の重要性が改めて浮き彫りになった。南海トラフ地震などによる被害の発生も危惧されている。津波から逃げるために必要な備えを確認したい。

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トンガ噴火でわかったこと

「遠く離れた地域で発生した災害でも、日本に影響を及ぼす可能性がある。警報が出るなどしたらすぐに避難できるように、心の準備をしておく必要はある」。静岡大防災総合センター特任教授の岩田孝仁さん(防災学)はこう指摘する。

◇津波警報・注意報の種類

2022年1月15日午後に起きた噴火では、周辺海域で津波が発生したが、気象庁は当初、日本では若干の海面変動の可能性にとどまり、津波被害の心配はないという見通しを示していた。だが、翌16日未明に、鹿児島県の奄美群島や岩手県沿岸部などに津波警報を、太平洋側を中心に日本列島の広範囲に津波注意報を発表。最大約23万人に避難指示が出た。

写真説明:津波警報発令後、岩手県大船渡市の公民館に避難する人が相次いだ(2022年1月16日午前3時7分)=画像を一部修整

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