富士山噴火の避難計画「中間報告」公表!避難は原則徒歩で

説明:富士山の噴火で溶岩流が到達する可能性のある範囲

富士山火山防災対策協議会が2022年3月公表

山梨、静岡、神奈川の3県などでつくる富士山火山防災対策協議会は2022年3月、富士山噴火直後の周辺住民の避難について、車を使わず原則徒歩で安全な場所に移動してもらう方針を明らかにした。現行計画は、自家用車でそれぞれ遠方に避難してもらう想定だったが、深刻な渋滞が懸念されるため大幅に軌道修正した。山梨、静岡両県の約11万人が主な対象となる。

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17年ぶりに改定したハザードマップを踏まえた見直し

協議会は2021年3月、17年ぶりに富士山噴火のハザードマップ(災害予測地図)を大幅に改定し、溶岩流の到達範囲や到達時間を詳細に予測。避難計画の見直しも進め、新たな計画の中間報告をまとめた。

車を使わず徒歩避難とした理由

新たなハザードマップに基づくと、溶岩流の速度は、市街地など勾配が緩い地形では人が歩く程度まで低下すると想定され、中間報告は「徒歩での避難が可能」と明示。速やかな避難が求められる範囲を、溶岩流が3時間以内に到達する可能性がある地域に設定した。

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