豪雨時の運転は「冠水」注意!(後編)事前対策と脱出方法

写真説明:大雨で冠水した国道を走る車(2019年8月、長崎県佐世保市で)(画像は一部修整しています)

道路の冠水が予想される場合は運転を控える!

大雨や台風などで道路の冠水がしばしば発生し、自動車の水没が原因とみられる死者も出ている。道路の冠水が予想される場合、事前の気象情報をチェックし、自動車の運転を控えることが重要だ。どんな備えや行動が大切か、水没の恐れがある際に車内からどのように脱出をしたらよいのかをまとめた。

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Point1 気象情報チェック

日本防災士会(東京)常務理事の甘中繁雄さんは「1時間の雨量が50mmを超えると、(降った雨が川などに十分排水されず、地面にあふれる)内水氾濫の恐れが高まり、道路の冠水も起きやすい。公共交通機関の利用など代替手段を考えて」と指摘する。スマートフォンで雨雲の動きなどが見られる気象情報アプリなどを利用するのも手だ。

Point2 アンダーパスの場所把握

冠水場所の運転を避ける準備として、鉄道や道路の下をくぐる形で立体交差した「アンダーパス」(=写真)の場所を把握しておきたい。

国土交通省のハザードマップポータルサイト(https://disaportal.gsi.go.jp/index.html)から閲覧できる「重ねるハザードマップ」は、冠水の可能性がある地点を調べられる。同省関東地方整備局では管内の1都8県について、ウェブで地図と危険な場所のリストを公開している。

説明:「重ねるハザードマップ」で表示される道路冠水想定箇所の例

Point3 川沿いを避けて海抜もチェック

大雨の場合は川沿いも避けよう。「洪水ハザードマップなどで海抜より低いエリアも把握しておくとよいでしょう」と甘中さん。日常的に通る道は危険な場所を把握したい。

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