豪雨時の運転は「冠水」注意!(後編)事前対策と脱出方法

冠水時の運転が危険な理由

車に水が入った場合の不具合

冠水している道路で車を運転するとどんな危険があるのか。日本自動車連盟(JAF、東京)交通環境部の内海大輔さんによると、車体前方の吸気口から水が入ったり、後方のマフラーがふさがったりすると、エンジンが止まる可能性があるという。

近年は窓が電動で開閉できる車種がほとんどだ。電気系統の不具合が起きるなどして、窓が開かなくなったり、水圧でドアを開けられなくなったりすると、車外への脱出が遅れてしまう恐れがある。また、水位によっては車体が浮いてハンドルやブレーキ操作などが困難になりかねない。

◆冠水時に運転する際の危険性

①吸気口から浸水するとエンジンが停止し、再始動しなくなる
②マフラーから浸水するとエンジンが停止し、再始動しなくなる
③水深が床面を超えると電気装置が損傷し、自動スライドドアやパワーウィンドーが動作しなくなる
④水深がドアの高さの半分を超えると内側から開けられなくなる
⑤車輪が完全に水没すると車体が浮いて移動が困難になる
(国土交通省の資料を基に作成)

水は泥で濁っていることが多く、路面の様子を確認することが難しい。「冠水した道路には様々な浮遊物があり危険だ。縁石や側溝なども見づらいため、事故につながってしまうこともある」と内海さんは説明する。誤って冠水した場所に進入しても落ち着いて行動したい。

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