説明:都心南部直下地震の震度分布
東京都が10年ぶり新被害想定を公表
東京都は2022年5月25日、首都直下地震の新たな被害想定を発表した。最大の被害が想定される都心南部直下地震(マグニチュード=M=7・3)では、約19万4400棟の建物が全壊・焼失し、約6100人が死亡すると試算した。住宅の耐震化など防災・減災の取り組みが進んだ結果、2012年4月に示した前回想定から被害は4割程度減少した。
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◆東京都による首都直下地震の最大被害想定
説明:建物被害と死者は約4割減
都市の状況変化を反映して見直し
今回の想定見直しは、10年の経過による都市の状況の変化を反映するもので、都は今後、新たな地域防災計画を策定する。
見直しでは、都心南部直下地震や多摩東部直下地震など、震源が異なるM7クラスの6つの直下型地震を分析した。前回想定で最大の被害が発生すると見込んだ東京湾北部地震は、2013年に政府の中央防災会議が当面の発生確率が低いとしたため、検討対象から外した。
最大の被害が想定される都心南部地震
都心南部直下地震では、江東区や江戸川区、荒川区などで震度7が観測され、区部の6割が6強の揺れに見舞われると予測した。
◆都心南部直下地震の震度分布
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