熱中症予防!こまめな水分補給と飲み物・マスクなど対策商品で

熱中症対策を意識した商品の数々

食品メーカーは、夏に向けて熱中症対策を意識した商品の投入に力をいれる。調査会社インテージによると、スポーツドリンクは5~9月の売上高が年間の6割を占める。暑くなるほどに売り上げが増えるので、各社はこの時期に向けて、生産を強化する。

大正製薬「リポビタンウォーター」

大正製薬が2022年4月に発売した「リポビタンウォーター」は、ブランド初の粉末タイプとなっている。水500mlに溶かせば、業界団体が定める熱中症対策指針に沿った食塩の相当量となる。ビタミンB群も配合している。

屋外のスポーツや作業にお薦め。広報担当者は「栄養ドリンクをごくごく飲みたいとの消費者の声に応えた」と話している。医薬品、ドリンク剤、ゼリー飲料なども発売してきたが、今回は粉末なので、持ち運びも手軽にできる。

ブルボン「ミネラル塩飴」

菓子大手のブルボンが2022年春に発売した「ミネラル塩飴(あめ)」は、1粒でクエン酸、カリウム、カルシウム、マグネシウムがバランスよくとれる。さわやかなグレープフルーツ味で食べやすさにもこだわった。

ブルボンは、業界を横断する企業でつくる「熱中症予防声かけプロジェクト」に参加している。「仲間同士でちょっと涼みませんかという声かけとともに、気軽に食べてほしい」としている。

大王製紙「ハイパーブロックマスク ムレ爽快クーリッシュ」

コロナ禍で着用が日常化したマスクにも、熱中症対策の商品が登場している。大王製紙の2022年5月発売の「ハイパーブロックマスク ムレ爽快クーリッシュ」は、不織布の内側に塗ったキシリトールに、呼気の水蒸気が反応し、吸気の温度を下げる工夫を施している。

ワイヤで口元に空間をつくり、口のまわりにマスクが貼り付きにくく、息も会話もしやすい構造になっている。蒸れも改善している。クールミントの香り袋を同封し、着用時の爽快感を充実させた。

鯉淵氏は「マスクをしただけでは熱中症にはならない」と説明する。ただ、顔を覆うので熱がこもって不快になるほか、はずすのが面倒なため、水分摂取を怠る場合もある。口の周りは温度感覚が鋭く、余計に暑さを感じやすい。着用時も首や顔を冷やすほか、こまめな水分補給も心がけよう。

(読売新聞 2022年5月16日掲載)

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