東京都初「災害シナリオ」首都直下地震で停電とトイレ・食料リスク

道路や公共交通はどうか

道路はどんな状況か

建物の倒壊や火災により、至るところで道路が寸断される。特に木造住宅が密集する地域では、壊れた住宅が道路を塞ぐため、車両での移動が困難になり、救急車や消防車など緊急車両の通行にも支障が出る。

地震発生の翌日になっても、一般道の渋滞は解消せず、物資や人の輸送は滞る。主要路線で交通規制が解除され始めるのは約1週間後だという。

写真説明:東日本大震災で激しい渋滞が起きた幹線道路。救急車(手前)の走行にも支障が出た(2011年3月11日、東京都港区で)

鉄道など公共交通網の状況

鉄道は点検のために全線で運行を取りやめる。復旧作業を始めるのに3日程度かかる。橋脚の被害や脱線があった場合は運行再開まで1か月以上を要する場合があり、発生から1か月たっても、復旧区間は全体の約6割にとどまる見込みだ。発生から1週間は、バスなどの代替輸送手段も不足するとみている。

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