富士山噴火後の「徒歩避難」で逃げ遅れないための心得

溶岩流が比較的遅いことや渋滞を懸念して転換

山梨、静岡、神奈川の3県などでつくる富士山火山防災対策協議会が、溶岩流が到達する地域の一般住民は「原則、噴火後に徒歩で避難する」との方針を盛り込んだ避難計画をまとめた。溶岩流の到達範囲が従来の想定より広がったため、溶岩流が比較的遅いこと、深刻な交通渋滞の可能性を踏まえ、車での避難を基本とする従来方針を転換した。安全な避難ルートや避難先の確保が課題になる。

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2022年3月公表の「避難計画」中間報告

まとまったのは避難計画の中間報告で、2022年3月に公表された。
溶岩流が3時間以内に到達する範囲の一般住民の避難方法は「噴火後に徒歩で」に改め、高齢者や障害者のような要支援者については、従来の「噴火前に車で」を維持した。要支援者や登山客らの詳しい避難方法は、2022年度中のとりまとめを目指す最終報告に盛り込まれる見通しだ。

◆溶岩流の到達が予想される市町村

※富士山火山防災対策協議会の資料を基に作成。自治体の全域に溶岩流が到達するわけではない

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