夜の地震で大規模停電(前編)家や家族に何が起きる?

シナリオ2 スマホライトで電池を消耗して残りわずかに…不安

スマートフォンのライトを頼りに家の中を歩くと、台所では食器棚から皿やコップが床に落ちて割れていた。書斎に置いてあった本棚は倒れて、書籍や資料も床に散らばっている。家の中はグチャグチャだ。

「足をケガしないか心配だ。スリッパを履いておけばよかったなあ」と思いながらも、物が散乱する家の中を歩きながら、ランタンを探す。「納戸のどこにしまったかなあ」。すぐに使えるところに、防災用具一式をまとめて置いておけばよかったと後悔した。やっとの思いでランタンを見つけた。

「明かりがあると少しは安心ね」と、花子と長女はほっとした様子。スマホで災害情報を確認していたら、電池が残りわずかになったことを知らせるアラート表示が出た。

「寝る時に充電しておけばいいか」と、残りわずかだったことに気がつきつつも、充電を後回しにしていたのだった。

スマホは様々な情報を得たり、緊急時に連絡を取ったりできるなど重要な防災グッズの1つでもある。スマホが使えず、復旧の見通しなども分からない。持ち運びできる充電用のモバイルバッテリーは職場に置いてきてしまった。残りの電池はどれくらい持つのだろうか。

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