災害時もポリ袋で温かなパスタやオムレツ!簡単レシピ3品

写真説明:常備食材で調理した「ポリ袋パスタ」

防災レシピを愛知の市民団体「防災ママかきつばた」に聞いた

南海トラフ地震が想定される最大規模で起きると、東海地方から九州までの広い範囲で震度7の揺れに見舞われ、国民の半数が被災する恐れがある。都市部で避難所が不足し、電気や水道などのライフラインが停止、支援物資が届かない…。そうした事態でも作れそうな食事の「防災レシピ」を、防災の啓発に取り組む愛知県の市民団体に紹介してもらう。

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「防災ママかきつばた」のこと

市民団体「防災ママかきつばた」は、知立市の高木一恵さんが「災害時に子どもの命を守ることができる知識を身に付けよう」と、子育てサークルの「ママ友」に声を掛け、2016年3月に設立した。

中心メンバーは、同市や刈谷市、名古屋市などの20~40歳代の女性約10人。2018年には地震を地球のくしゃみに例えた防災絵本「ちきゅうくんのくしゃみ」を自費出版したほか、インターネットで毎週、防災講座をライブ配信し、家具の固定や備蓄の大切さなどを訴えている。

防災レシピへの取り組み

防災レシピの周知にも熱心で、これまでに料理レシピサイト大手「クックパッド」に43品のレシピを投稿。2019年に発刊された「クックパッド防災レシピBOOK」にも、「ポリ袋でナスの煮浸し」など3品が掲載されている。

備蓄している水や米、冷蔵庫にある食材で作る3品

今回は管理栄養士の資格を持つ知立市のメンバーで料理研究家の石川ゆりえさんに、電気が必要な調理器具を使わず、備蓄している水や米、冷蔵庫にある材料を使って、掲載されたレシピとは別の3品を調理してもらった。

写真説明:「防災ママかきつばた」の高木さん(左)と石川さん(愛知県知立市で)

ポリ袋調理ならゆでる水を再利用できて食器も汚れない

いずれのレシピも、用意するのはカセットコンロと鍋、湯煎調理ができるポリ袋。鍋にポリ袋を入れる際は、熱で破れないよう鍋の底に耐熱皿を敷く。ポリ袋を使った調理は「パッククッキング」「お湯ポチャ」などと呼ばれ、鍋の水が再利用でき、食器が汚れないなどのメリットがある。

ポリ袋で白ご飯

米と水の計量不要。今回は食器によそったが、ポリ袋ごと茶わんに入れれば、食器も汚れない。

<材料>(2人分)
米…紙コップ1杯
水…紙コップ1杯

<作り方>
① 米と水をポリ袋に入れる
② 空気を抜いて上の方で口を結ぶ
③ 湯を沸かした鍋に袋を入れて20分加熱し、火を止めて10分蒸らす

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