フェーズフリー増えてます!「いつも」を「もしも」に役立てる

日常と非日常を切り分けない防災

「日常」と「非常時」を切り分けず、どちらのフェーズ(場面)でも使えるモノやサービスがあれば、それが災害への備えになる――。「フェーズフリー」という新しい防災の考え方が、社会に広まりつつある。メーカーも賛同し、様々な製品が世に送り出されている。

こちらの記事もおすすめ!→普段使いできて非常時も役立つ「フェーズフリー」グッズ紹介します

「フェーズフリー」のグッズいろいろ

「フェーズフリー」グッズの種類は幅広く、用途も多彩だ。

オフィス用品で見てみると

◆「いつも」を「もしも」に役立てるフェーズフリーの例

例えば、はっ水性が高いバッグは、災害時には水を入れるバケツ代わりになる。歩きやすい紳士靴は、走って逃げる際にも役立つ。オーム電機が開発したライトスタンドは、停電時にはライト部分を取り外し、懐中電灯として使える。学習塾などから注文があるという。

①スタンドのライト部分を取り外して懐中電灯に

②ジャケットをたたむとネックピローに

オフィス用品通販大手、アスクルが2021年に実施した企業アンケートによると、フェーズフリーについて「聞いたことがある」「内容を知っている」と答えた事業所は28%に上った。

フェーズフリーという概念は2014年、国内外の災害復旧に関わってきた佐藤唯行さんが「普段の生活を豊かにしながら、災害にも備えられる社会にしたい」との思いで提唱した。防災について学んだ学生時代から、各地で同じような被害が繰り返されることに心を痛めていたという。2018年にフェーズフリー協会を設立し、代表理事に就任した。

産業界の賛同も広がる。文具メーカーのコクヨ、紳士服の青山商事など多彩な企業が、協会の「アクションパートナー」としてフェーズフリーの普及活動に努めている。

③パーティションで個人のスペースに

④強化段ボールをベッドに

無断転載禁止

この記事をシェアする

オススメ記事

新着記事

公式SNS