1人暮らしで大地震!(前編)1Kの自宅で被災何が起きる

写真説明:家具などが固定されていない部屋で大地震が起きたら…(東京・有明の「そなエリア東京」で)

1人暮らしだからこそ、自力で生き延びる備え

ライフスタイルの多様化や高齢化などを背景に、単身世帯が増加している。特に東京都では全世帯の半数にあたる約360万世帯に上る。首都直下地震など、大規模な地震はいつ起きてもおかしくない。1人暮らしだからこそ、自力で生き延びる備えを徹底しておきたい。1人暮らしの備えについて架空のシナリオで考える。

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シナリオ1 1K暮らしで「危ない!」と部屋の中央へ

商社に勤務する太郎(38)は、東北地方の支店から東京都内にある本社に転勤してきた。会社から電車で15分程度の場所にある都内のマンションで1人暮らしをしている。

休日の昼間、自宅のソファで趣味の読書をしてくつろいでいると突然、スマホからアラート音が鳴り響き、緊急地震速報を伝えた。テレビのニュースを見ようとリモコンを手にした瞬間、大きな揺れに襲われた。目の前のテレビや本棚がぐらぐらと揺れ始めたが、太郎の部屋の間取りはひとつの部屋にキッチンがついた1K。逃げられる部屋はない。「家具が倒れてきそうだ。このままでは危ない」と太郎は顔をこわばらせた。

急いでソファの上に置いてあったクッションを頭にのせ、家具の転倒から逃れられそうな部屋の真ん中に身をちぢめ、揺れがおさまるのをじっと待つしかなかった。

揺れはようやく落ち着いた。「どこが震源だったんだろう」。確かめたかったが、テレビは転倒していて電源を入れても反応しない。

仕方なく9階の部屋のベランダから外の様子を見わたしてみた。見える範囲では、火災が発生しているようには見えなかった。近くに川や海はなく、津波の心配はなさそうだ。

部屋では、たんすや本棚が転倒し、落下した本が散乱していた。太郎はぼう然と立ち尽くした。

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