写真説明:通信障害で接続できなくなったスマホ(2022年7月4日、東京都内で)(画像は一部修整しています)
スマホが使えないことを想定していますか?
近年の暮らしで大きく変わったことの1つが、災害時の情報収集や安否確認のあり方だ。最近も大雨などの災害が相次いでいる。改めて考えたい。
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情報収集のツールは
スマートフォンが急速に普及し、日常生活はもちろん、災害時にも欠かせない。
気象情報会社ウェザーニューズが2022年2月、「災害の情報入手の際、まず何を使うか」を同社のアプリ利用者9495人に聞いたところ、スマホが63%で最も多く、テレビ(16%)、ラジオ(12%)を大きく上回った。
ひとたび大規模通信障害が発生すると
しかし、そのスマホが使えないとどうなるのか。2022年7月2~4日に発生したKDDIの大規模な通信障害では、音声通話やデータ通信に支障が出て、延べ3000万人以上に影響したという。長野県に旅行中だった会社員女性(23)は「誰かに連絡したくてもできないという状況が不安だった」と話す。
災害時の通信状況
災害時には、携帯電話がつながりにくくなる。安否確認などで通話が急激に増えると、警察や消防などに救助を求める緊急通話もつながりにくくなるため、携帯電話会社は一般利用者の発信を制限する。2011年の東日本大震災では、通信キャリア各社は音声通話で最大70~95%の通信規制を行った。
写真説明:東日本大震災で、携帯電話がつながりにくくなったため公衆電話に並ぶ人々(2011年3月11日)
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