豪雨時に都市部でおきる土砂災害(前編)自宅近くでもし起きたら…

シナリオ2 暗くなって避難指示が出てから大雨の中を避難所へ

午後2時頃、雨が強くなってきた。パートを終えた花子は、長女を保育園に迎えに行き、帰宅した。まもなく、長男がびしょぬれで小学校から帰ってきた。「傘が全然、役に立たなかった」と嘆いている。

3人がくつろいでいると、花子のスマートフォンに自治体から災害発生のおそれがあることを知らせる、高齢者等避難(レベル3)が発令されたという通知が来た。「高齢者じゃないし、うちは大丈夫」と考え、自宅にとどまった。

夕方になっても雨がやむ気配はなく、テレビではすでに大きな被害を受けた地域の報道が流れていた。住んでいる自治体に「土砂災害警戒情報」が出たというテロップがあったが、「この辺は大丈夫でしょう」と思い、花子は夕食の準備に取りかかった。

雨音が激しくなる中、食事をしていたら花子のスマホに自治体から「避難指示」(レベル4)を知らせる通知が来た。花子は「え、避難?」と顔をこわばらせた。すでにあたりは暗く、大人ひとりで子ども2人を連れて大雨の中を避難できるだろうか。不安に襲われたが、レインコート姿で子どもの手を引き、指定避難所に向かい始めた。

まもなく、太郎が車で避難所にやって来た。前が見えず、ヒヤヒヤしたというが、無事に家族がそろい、太郎も花子も安心した。

無断転載禁止

この記事をシェアする

オススメ記事

新着記事

公式SNS