遺跡が伝える災害の痕跡 奈良文化財研究所がデータベースに

災害痕跡の分析から期待されること

これらの災害痕跡の分布を分析することで、地質の脆弱(ぜいじゃく)な地点や活断層の位置などを推定し、地域の災害危険度が把握できると期待される。奈文研が試しに分析した結果、現在推定されている活断層の位置がずれる可能性が出てきた場所もあった。

全国には47万か所の遺跡があり、毎年約9000件の発掘調査が実施されているといわれる。調査の過程で災害痕跡の記録が残されていることも多い。奈文研は今後、災害痕跡情報を収集して、順次データベース化する。2023年度にはデータベースの一部を市民に公開したい考えだ。

村田主任研究員は「全国の災害痕跡を網羅的に集めることができれば、災害の発生をより高い精度で予見できるようになり、市民にも居住地のリスクを把握してもらえる。早く実用化したい」と話している。

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