遺跡が伝える災害の痕跡 奈良文化財研究所がデータベースに

災害の教訓は遺跡の痕跡以外からも

各地に残る石碑や伝承も、過去の災害や教訓を現代に伝えている。近年、災害伝承碑の活用や研究が進んでいる。

国土地理院によると、災害に関する石碑は全国に数千基ある。伝えるのは地震、津波、火山噴火、高潮など様々だ。

国土地理院が進める伝承碑登録

国土地理院は2019年、これらを周知しようと「自然災害伝承碑」という地図記号を定め、自治体などから情報収集をして地図への登録を順次進めている。2022年9月現在、全国で約1500基の石碑を掲載し、公開している。

◆石碑で知る過去の教訓

石碑文を解読する手法

一方、時間の経過で読みにくくなった石碑文を撮影、解読してデータベース化する取り組みもある。碑文に光を当てて撮影し、画像処理をする「ひかり拓本」という手法で、奈文研や東北大などが共同で行っている。

将来的には「歴史災害痕跡データベース」でも、各地の伝承碑や言い伝えなどを掲載したいという。

(読売新聞 2022年9月26日掲載 文化部・夏井崇裕)

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