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家族と自分が生き延びるための防災メソッドを伝授
新型コロナの感染拡大やロシアによるウクライナ侵略などで、食料供給のリスクが意識されている。備え・防災アドバイザーの高荷(たかに)智也さんが記した「今日から始める本気の食料備蓄 家族と自分が生き延びるための防災備蓄メソッド」は、長期の食料危機も想定した備蓄ノウハウを解説する。
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どのくらいの期間分の備蓄を前提にしたのか
一般的な防災対策では、家庭での食料備蓄の目安として最低3日分、できれば1週間分が推奨される。だが本著では数週間分や数か月分の長期間を前提に、主食や副食、水といった品目ごとにコツを紹介する。
2つの備蓄手法を組み合わせる
具体的な方法としては、「ローリングストック」と「コンテナストック」の組み合わせが効果的という。ローリングストックは、賞味期限が近づいたものから消費し、減った分を買い足すやり方。毎月15kgの米を食べる場合、5kgを米びつに入れ、予備に5kg入りの袋を3個保管する。米びつが空になったら1袋開封し、5kg分を買い足すといった具合だ。
コンテナストックは段ボール箱などの箱単位で管理する。賞味期限が1年程度ある食料を自由に詰め込んだ箱を10個作り、毎月1箱開封・消費し、補充する。
食料備蓄で重要なこと
会社員時代、結婚を機に家族の安全も考えて防災の研究を始めたのが根っこにある。「食料備蓄は細く長く続けることが重要。普段から食べていれば非常時のストレスも軽減できる」
1650円(税込み) 徳間書店
〈著者プロフィル〉
1982年静岡県生まれ。「ソナエルワークス」代表。備え・防災アドバイザーとして、「自分と家族が死なないための防災」と「企業の実践的BCP(事業継続計画)策定」をテーマに講演活動を行っている。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド」など。
(読売新聞 2022年11月14日掲載)
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